小学生の長期休校、ゲームをさせているが…
新型コロナ感染拡大を抑制するため、文部科学省は小学校、中学校といった義務教育機関に長期休校要請しています。令和2年4月8日の緊急事態宣言を受けて、いったん再開を告知していたものの、ゴールデンウィークを超える長期休校を開始しました。
しかし小中学校の休校は、春休みを含めてすでに1ヶ月を超えており、親子ともどもストレスは相当なレベルに達しています。実質的にゲームを許さざるを得ない状況下にあることは誰もが理解できます。
ただ、ゲームを許すとしても、休校中の自由時間は1日あたり5時間以上となります。毎日5時間以上もゲームばかりするなど、小学生にとって良い影響があるとは思えません。
せめて、小学生が長時間遊んでも良いものを…
今回はめずらしくゲームの話題を取り上げてみましょう。
スマホ、タブレットなど画面ごと手で持つゲームは避けましょう!
スマホやタブレットなら、無料アプリで遊ぶことができます。そのほか、ニンテンドーDSシリーズや、SONYのPSPシリーズなど、画面ごと手にとって遊ぶゲームはお勧めしません。
その理由は
- 目と画面が近いためブルーライトの影響が大きい
- アプリだと、友達とソフトの交換ができない
- 画面ごと持てるため、自然と姿勢が悪くなる
の3点です。
1のブルーライトが目と脳によくない影響を与えることはよく知られていますので説明するまでもありませんが、特に小学生程度の年齢なら、夜に興奮状態のままで眠れないことが良くない影響と言えます。
夜に眠れないため、朝が遅くなり、まさにルーズな生活に進んでしまいます。
次に2のソフトですが、アプリの場合は仲良しの友達とソフトを交換して遊ぶことができません。子ども同士のコミュニケーションのためにも、貸し借りできるような媒体がお勧めです。
ただし、借りて返さないような問題のある友達がいる場合は持っていることを言わないことも考えておきましょう。
3の姿勢ですが、現代の子どもは姿勢を維持する上半身筋肉(体幹)の発達が、50年程度前に比べても非常に低く、また年々下がり続けていることは幼児教育現場では常識となっています。
ましてや、数時間も背筋を伸ばしてゲームをするなど大人であるわたしたちにも不可能です。
ときどき適切な休憩をはさむためにも、持ち歩いたりできないよう、テレビで遊ぶタイプのゲームをお勧めします。
せっかくならばゲーム選びに”ねらい”を持ちましょう
令和2年、最新ゲームの中で小学生にお勧めしたいゲームがあります。ニンテンドースイッチの「あつまれどうぶつの森」です。
特徴として、終わりのないゲームであること。
通常のロールプレイングゲームやアクションゲームのように、ある一定以上進めなくなる心配がなく遊ぶことができます。
内容は、無人島での生活を1からつくり上げるというものとなっており、「何もかも自分でしなければ進まない」ゲームです。
まさに「自分で考えて行動することで新たな遊びが生まれ、振り返った時に達成感を感じることができる」というゲームです。
家を作ったら、なんと住宅ローンも払うという設定があるため、小学生の口から「あと9回払ったら借金がなくなるの」などという言葉が聞けます。
まさに、ゲームを通じて社会生活の基盤を知ることができるものとなっているところがお勧めである点です。
わたしも小学生に国語や社会、算数を教えていたとき、どうすればみんなが楽しみながら学ぶことができるだろうかと毎夜悩んでいた時期がりました。
すこしマンガを描くことができたので、プリントにマスコットを書いたり板書でもキャラクターを描いたりして親近感を持てるように工夫していた頃を思い出します。
最新のゲームで遊んでいるだけで、計算する必要性や生きてゆくために地理を把握するといった行動をする。そんなきっかけを可愛いキャラクターとともに身につけられる、一種の(知らずに学べる)知育教材に感じてしまします。
同様に、世界中で人気となったマインクラフトというゲームもお勧めです。
同じく、何もかも自分で作り上げてゆくゲームで、大人もハマる大人気ロングセラーゲームです。
正直、トランプなど一緒にやりたいが時間も体力も…
可能であれば、トランプやおりがみ、かるたやあやとりなどの遊びを通じて親子のコミュニケーションを兼ねた時間を持ちたいものです。
しかし、理想ではそうだと思っても働いている親からすれば、もうどこにも時間も気力も残ってはいないでしょう。
無理をせず、使えるツールは使うべきだとわたしは考えます。
今回紹介したのはニンテンドースイッチのゲーム2本でしたが、プレイステーション4でもマインクラフトはあります。
いずれにしても、子どもが有料コンテンツに進まないようにしておきましょう。
具体的には、専用アプリ「みまもりSwich」にて詳細な設定を行うか、単純にゲーム機にクレジットカード番号を登録しておかないことです。
ちなみに、今回の緊急事態宣言を受けてゲーム機やゲームソフトが品薄になってしまっているそうです。
どうぶつの森は令和2年3月20日に発売されたばかりの人気ソフトで、発売当日わたしの近所では大型家電専門店2点では品切れでした。
最大4人が同時に遊べますので、家族4人で遊ではいかがでしょう。
そして子どもに「どんな家をつくったの?」「いま島はどうなっているの?」と聞いてあげましょう。説明の練習にもなります!