子育てでイライラするのは正常です!
子育て中にイライラする自分に気づき、反省したりしていませんか?
心のキャパが狭いと悔しく思うことはありませんか?
考えすぎです。
あなたは正常です。
何故イライラするのか、そしてイライラしたとき、平常心に戻れる魔法はあるのでしょうか?
あります!
即効性があるかどうかはご家庭により差がありますが、ぜひ一度は試してみてください。
まずは、イライラする原因を認識すること
夫婦間で、子育てに限らずケンカになってしまったり、イライラすることがありますよね。
- 子育ての協力がないとき
- 仕事が忙しいのに理解がないとき
- 実家の両親に対する配慮が薄いとき
- 節約しているのに浪費されたとき
- 結婚当初のような優しさが全くなくなったと感じたとき
数え出したらキリがなく、さらにイライラが募りそうですのでこの辺りにしておきましょう!
夫婦間で上記のような状況でイライラが発生しますが、なぜイライラするのかをじっくり検討してみましょう。
まず、上記の1から5の状況をイライラしない状況に変えてみましょう。
- 子育てに全力で協力してくれる
- 繁忙期には進んで家事をすましてくれ、子供の相手を一手に引き受けてくれる
- 自分がいなくとも電話をするくらい実家の両親と仲が良い
- マイホーム頭金貯蓄など、同じ目標を持って節約をし合っている
- 誕生日でなくともちょっとしたプレゼントを買ってきたりデートに誘ってくれる
もし、このような状況なら夫婦間のイライラは少ないのではないでしょうか?
つまり、期待以上のことが行われている状況ではイライラしないのです。
イライラ=期待が満たされない
このような公式ができあがります。
さて、夫婦という大人同士の場合はこのような公式を念頭に、お互いの「期待」を丁寧に説明し、落とし所をさがして、約束を守りあえるならすぐに解決となります。
しかし、相手が子供である「子育て」においては、相談が通じません。
つまり、期待は簡単に満たされないことが普通なのです。
結論として、あなたが子育てでイライラするのは当然であり、ほぼ全ての子育て家庭が同じなのです。
では、この当然に発生する難題をどんな方法で乗り切れば良いのでしょうか?
これは「期待する自分」のマインドコントロール、セルフコントロールを得意とするしかありません!
以下、セルフコントロールをいくつかご紹介しますので、試してみてください。
イライラ解消法1〜究極のシチュエーションを想定する
注意・この方法は心の強くない人は避けてください!
「本当に腹が立つ!」
「この子はいつも言うことを聞かない!」
「どうしてこんなに泣き続けるの、わたしが一体何をしたと言うの?」
「もう、子育てなんていや!わたしも子供もどこかにいってしまえばいい!」
こんなふうに思ったときに、この「究極のシチュエーションを想定する」をしてください。
以下、ドラマの主人公になったつもりで、以下の状況を想像してください。
できる限り、リアルにです。
公園に遊びに行って、少し目を離したすきに、子供がいなくなっていました。
くつとカバンが落ちており、明らかに子供が連れ去られたことが本能的にわかる状況です。
すぐに周りの人に見かけなかったかを聞いて回るあなた。しかし、だれも目撃者はいません。
警察に電話するものの、到着までのほんの10分すら心配でたまりません。
見つからないまま、夜を迎えます。
日付が変わろうとする時間になっても警察からはなんの連絡もありません。
あなたは、明日も早くから仕事があり、責任ある仕事を任されているため休むことなんて到底許されません。
事件なのか。
事故なのか。
手につかない仕事を夕方までこなし、少しだけ早退したあなたは、退社したその足でもう一度公園の周辺を探します。
もちろん見つかることはなく、夜がふけてゆきます。
もう子供のうるさい声も、まる1日聞いていません。
もう一度、聞くことができるのでしょうか。
これ以上はあなたのイライラに合わせてもっと辛い状況を設定してください。
いま、あなたの中にあるイライラは、
「明日も明後日もこの子の面倒を見ることが前提」
の心理状況にあります。
もしも、「明日」がないならイライラが発生することはありません。
大切なわが子ともう一度会いたいと言う願いに変わり、「いつもの明日が来ると思い込んでいる」ことに気づくのではないでしょうか。
余談ですがわたしは、(誤診でしたが)余命宣告を受けたことがあります。
つまり、「数ヶ月後から明日がない」と診断されたのです。
わが子はもちろん、家族の一瞬一瞬がとても大切に感じられます。
仮想で結構ですから、ありえるかもしれない究極のシチュエーションを真剣に設定してみてください。
イライラがすっと消える魔法になるかもしれません。
イライラ解消法2〜ママ友・パパ友を積極的につくる
子育てでは、自分だけが大変な思いをしているかのような錯覚にとらわれがちですよね。
- どうしてうちの子はこんなに言うことを聞かないのだろう?
- なぜ早く寝ないのだろう?
- 勉強嫌いが普通じゃない気がする
- すぐに寝転がって、じっと座っていられないのはいつまで?
ひとりっ子や、兄弟がまだ生まれていないママやパパにとっては比較対象がないため不安でいっぱいです。
でもその悩み、あなた一人じゃありません。
保育園で会う他の保護者はもちろん、となりの町の保護者も、いえいえ、日本中の保護者も。
もっと視野を広げれば、ヨーロッパから、南半球の国の親だって同じ悩みをかかえています。
もっともっと考えてみれば、江戸時代や平安時代、もっと古くからの悩みです。
そして、きっといつかあなたのお子さんも将来、同じ悩みを抱えることとなるのです。
つい視野が狭くなってしまいがちですが、解消するための方法があります。
「良いママ友を探す!」
できることなら、同じ保育園のママ友を探すと、情報交換もできるだけでなく、災害時の緊急時に助けてもらえるなどのメリットもあります。
どうしても同じ保育園で良いママ友に出会えないなら、ネットで出会うこともできます。
ネットなら直接会うこともないので変な関係になってしまったらアカウントを消してしまうという最終手段が使えます。
良いママ友に出会えたら、ぜひグチを言い合ってお互いの辛い思いを吐き出しましょう。
きっと今までの悩みを解消できる瞬間がきます。
イライラ解消法3〜心身ともに子供と適度な距離を作る
子どもにイライラするのは、自分が思う最低限の何かを守ってくれないときに発生します。
もちろんあなたは大人なので、少々のことはガマンしてなるべく怒らないようにしています。
しかし、大人にもガマンの限界があります。
さっきガマンしたところに、畳みかけてイライラさせられるとたまりません。
こんなときは…
あえて距離を置いてみましょう。
もしもじぃじやばぁばが近くに住んでいるなら、2〜3日ほど預かってもっらいましょう。
そして、親子共に「さみしいな、どうしてるかな…」と思い始めればイライラが消えていると思います。
そばに協力者がみあたらない時は、逆にパーティーを開いてみましょう。
バースデーパーティー、進級お祝いパーティー、アウトドアでバーベキューパーティー、ハロウィンパーティー、クリスマスパーティーなど。
子どもにお友達を連れてくるように言い、可能なら親も招待します。
そして、子ども同士遊ばせ、親も親同士でおしゃべりを楽しみます。
親同士は、習い事の情報交換や、子育てのお得な情報交換なども有益です。
そうしているときに、他の子供の様子も見ながら自分の子どもに過剰な期待をかけていたことに気づくことがあります。
イライラの原因である「期待」のレベルが少し下がって、落ち着いた目で子どもをみられるようになっていませんか?
家が狭いからとか、大した料理が出せないとかは気にしません。とにかく他の子どもとわが子が一緒に遊んでいる姿を見られる空間を作ってください。
ぜひ、ホームパーティーなどをやってみてください、きっと自分の視野が広がってゆきます。
ちなみに、親子とも信頼しあっている家庭なら、おたがいに子どもだけのお泊まり遊びをすることもおすすめです。
イライラ解消法4〜子供と一緒に楽しめることをつくる
イライラしたとき、あなたとお子さんは敵対関係にあるでしょう。
敵になってしまったら、簡単なことでは解決できなくなります。
そんなときのために、一緒に楽しめる「何か」を探しておきましょう!
たとえば、
- 親子で同じ好きな歌を歌う
- 同じスポーツを楽しむ
- 一緒にお風呂に入る
- 一緒に楽しめるアニメやバラエティを録画しておく
- ゲームやトランプなどで一緒に楽しむ
いろいろなものがあるでしょう。
電車好きな男の子なら、パパが新幹線を見に連れて行ってあげるとか、女の子ならいろんなヘアスタイルにして写メを撮ってあげるとか、ペットショップに連れて行ってあげるとかはいかがでしょう?
探すべき「楽しみ」の必須条件は、親も十分楽しめるもので、親子で「共感できるもの」です。
子どもの年齢が上がるにつれて、共感できるものが増えてくるでしょう。
共感するごとに、イライラすることが少しずつ減ってくるはずです。
これは、子どもが大人であるあなたといれば楽しいことができるということで、あなたの言葉をきちんと聞く姿勢を持つことができるような気持ちが芽生えるからです。
また一方、あなたが子どもだけど共通の楽しみを通じて、よりいっそう子どもを「一人の人間として認める」ことができることで、あなたの期待が「良い子どもであること」から「よい理解者」に変わることからイライラの原因が小さくなることが良い効果を生むのです。
わが家の場合は、親子でアニメにでてきそうなキャラクターを漫画家さながらに書くことが好きなため、一緒に絵を書いて褒めあったりしています。
一緒に画材屋さんでああでもないこうでもないと話すことや、好きなアニメの話をすることで親子関係は良好です。
もっと成長すれば、趣味も変わっていくでしょうが、共通点を常に探し、共感し会えるようにしてゆこうとしています。
イライラ解消法5〜自分だけのリセット曲を持つ
子育てに限りませんが「歌を歌う」ことで心身がリフレッシュされます。
ポイントは、とにかく自分の好きな歌の中で…
- アップテンポの元気の出る曲
- スローテンポのバラード曲
- 思い出の曲
を実際に声に出して歌うことです。
ちなみに、キッチンや洗濯物を畳んでいるときなど、自分の声が聞こえる状況がおすすめです。
もちろん、お風呂の中で歌うこともリラックス効果が大きいのですが、できれば家事をしている時などの「義務的行動中」に歌う方がベストです。
街中などでも、頭の中で大声で歌うことでもリラックスできます。できれば、思い出深い曲を選び、正確に歌詞を覚えて鼻歌で歌えるようにしましょう。
ちなみに、カラオケではなく鼻歌がおすすめです。
テンポも自分の好きなスピードで、無責任に歌うことがリラックスにつながります。
いつでもどこでも、気分転換できる歌をもっておきましょう。
いい歌ならば、ぜひお子さんの前でも歌ってあげてください。いつか、大人になったとき、その曲に出会って「親が歌っていたような気がする…」なんてことがあるかもしれません。
イライラ解消法〜まとめ
あなたをイライラさせるのは、お子さんが原因かもしれません。
しかし、イライラするのはあなたとお子さんとの感覚がズレているためにおこる、あなたの感情です。
お子さんは毎日、どんどん成長し続けています。
あなたは、お子さんがあなたの期待に近づき続けているのですから、あなたは自分をうまくコントロールして、お子さんの成長を待てるようにしておきましょう。
繰り返しますが、イライラするのは、あなたが正常な証(あかし)です。
そして、イライラしているのは世界中の保護者の共通の悩みです。
いちいちイライラしているほどあなたは暇ではありません!
どんどん次のステップへ進んでゆきましょう!